占い研究会

タロットカードで運勢を占う

 タロットは、その名前の由来や起源もはっきりとは分かっておらず、オカルト的な要素があるため、ちょっと暗いイメージを持っている人もいますがもともとはカード遊びのためのもので、ギャンブルにも使われたことから良くないイメージが付いたと考えられます。もともとがカード遊びのためのものですから、トランプの起源はこのタロットカードだという説もあります。タロット占いは全くオカルトに興味のない人であっても、その名前は知っているというメジャーンな占いになっています。

 タロットには小アルカナと大アルカナ、二種類のカードがありますが日本では大アルカナを使った占いが一般的です。タロットカードは78枚のカードで構成されていますが、大アルカナはそのうちの22枚のカードを指し、日本人向けに販売されているタロットカードはこの22枚のみであることがほとんどです。そのため、フルデッキが欲しい場合は輸入品が多くなっています。
 タロットによる占いは、一枚一枚のカードに意味を割り当てて、それを読み解くというものです。ですが、占う人や占った人のカードの解釈次第で結果が異なることも多くなっています。

 19世紀にはカバラと結びつき、様々な独創的なカードが生み出されます。その始まりは魔術系の秘密結社、「黄金の夜明け団」が作り出したもので、数々のスキャンダルによって黄金の夜明け団が活動を停止した後も多くの神秘主義に影響を与えます。現在出回っているデッキは、この黄金の夜明け団が作ったものが元になっていて、特にウェイト版とライダー版は、現在出回っているタロットカードのお手本のようなものとなっています。日本で行われるタロット占いは、このカバラ的な占い方法を基本としたものです。

 日本では大アルカナ22枚だけを使った占い方法が主流ですが、大アルカナだけでも占いには様々な方法があります。基本的には、机の上に裏向きにしたタロットカードを置いてシャッフルし、その中からカードを選んで並べることになります。このカードの並べ方は様々なものがあり、その並べ方をスプレッドと呼びます。最もシンプルなスプレッドは、ワンオラクルで並べるカードは一枚のみ。一枚のカードの生位置と逆位置のみで占うため、簡単そうでいて解釈が難しいスプレッドでもあります。そして22枚の、全ての大アルカナのカードを並べる方法もあり、それぞれのスプレッドによって、過去、現在、未来、自分の願望や障害などの意味を込めて並べます。もちろん小アルカナも含めたフルデッキで占う方法もありますし、占い者が独自のスプレッドで占うこともあります。ですがそんなスプレッドであれ、カードの基本的な意味は同じで、それをどう占いたい内容と結びつけて解釈するかが、占い師の腕の見せ所となります。