占い研究会

四柱推命

 四柱推命は、中国で生まれた陰陽五行説を起源とした占い方法です。有名な占い師、細木数子さんは、「六星占術」という名前で占いを行っていて、その占いの方法を独自に編み出したとしていますが、その占いのベースとなる考え方がこの四柱推命です。

 四柱推命の4という数字は、その人が生まれた年、月、日、時、の4つから占いますから、本来出生時刻も含めて占うことが条件です。ですがインターネットで占える四柱推命などでは出生時刻を無視した三柱のみでも結果が出るものも多く、西洋占星術と星占いの違いくらいのものになっています。ちなみに細木数子さんの六星占術も、時刻まで入れてしまうと自分の星を探すことが困難になるという事情もあってか、雑誌などでは年と月のみの二柱で占っていることもあります。細木数子さんに限らず、様々な占いのベースにもなっていて、動物占いもこの四柱推命の簡易版と言えます。四柱推命は、十干・十二支、天通星、五行図など様々な要素で占いますが、かなり複雑で面倒な占いともいえるため、簡易的に占える方法が生み出されたのでしょう。

 十干は、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類で、十二支と合わせて使います。十干10種、十二支10種の組み合わせパターン120種のうち、ダブりを除いた60種類が順番に回っていきます。土用の丑や端午の節句はこれが元になっています。
 天通星は、比肩、劫財、食神、傷官、偏財、正財、偏官、正官、偏印、印綬の10種類からなり、それぞれの星に意味を持たせたものです。生まれた星によって基本的な性格や運勢も分かります。
 五行は、木、火、土、金、水の相生相尅で、相性を占う際によく使われます。例えば水は火を消してしまうため、相性が悪いといわれています。